阿賀野川え〜とこだより第22号を発行しました!

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近代産業の光と影の遺産から何を学べば良いか

◆巻頭言:近代産業の光と影の教訓を流域の未来にも活かしていくために

 今年3月に開催したフォーラムでは、これまでのFM事業(※)の中では最も詳しく、「足尾銅山」に関するレポートをお届けしました。足尾は草倉銅山と同様に古河鉱業が経営した銅山の一つで、東洋一の産銅量を誇った一方、「足尾銅山鉱毒事件」などの大規模な鉱害を引き起こしたことでも有名です。
 しかし、不思議なことに今日でも広く知られた鉱害問題でありながら、その顛末を詳しく知る人が意外に少ないのが実情です。あれだけ騒然となった日本社会が事件を忘れてしまった後も、実は古河鉱業は鉱害防止技術を粘り強く探し続け、戦後ついに自熔製錬法(※煙害を著しく低減する銅製錬法)の発見・導入に成功し、現在では世界の銅製錬技術の主流にまでなっています。
 FM事業で「公害問題」を扱う際は、企業の問題行動や責任論にばかり終始するのではなく、こうした企業側の「環境配慮への地道な追求」にも光を当てるよう心がけています。なぜなら原因企業を含む多くの企業がコミットしやすい環境を、流域内に醸成していく努力が最も重要と考えるからで、近代産業の光と影を見つめ直す今号の特集も、その一環と位置づけています。

◇特集1 阿賀野川エコミュージアムを目指す流域再生フォーラム(第6回)開催レポート

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平成29年10月26日(日)に新潟市江南区郷土資料館(新潟市江南区文化会館)にて、古河財閥及び昭和電工㈱を題材とした「阿賀野川・光と影の近代ものがたり特別編・阿賀野川エコミュージアムを目指す流域再生フォーラム(第6回)」を開催しました。当日参加された方々は、阿賀町鹿瀬を創業地として選んだこの二大企業群が辿った光と影の軌跡と現在が、豊富な写真と史料から読み解かれることに感嘆し、その教訓を後世に伝えていく重要性を再確認していました。当日の様子を写真や資料と共にお伝えします。
 
◆関連記事:阿賀野川エコミュージアムを目指す流域再生フォーラム(第6回)「阿賀野川・光と影の近代ものがたり特別編 明治・大正・昭和の企業スピリットと忘れられた環境への配慮」を開催します!

◇特集2 阿賀野川上流域で栄えた近代産業の光と影の軌跡

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FM事業ではここ2〜3年ほど、阿賀野川上流域で栄えた近代産業にまつわる貴重な史料を大量に発掘し、イベントやパネル巡回展などを開催してきました。特に昨年度は、草倉・足尾銅山を始め、持倉銅山や鹿瀬ダム、そして昭和電工㈱鹿瀬工場など、近代産業の関連スポットを網羅した多彩なイベントを相次ぎ開催するなど、これまでの総決算とも言える取組を展開したところです。そこで、阿賀野川上流域の近代産業が持つ今後の可能性や意義を探るためにも、今までに収集した貴重な史料を活用して、その光と影を巡る歴史を皆さんとともに振り返りました。
 
◆関連記事1:地域再発見講座(第17・18回)「昔の写真と見比べながら現地を巡る 阿賀野川上流域の近代産業ツーリズム 〜鉱山・水力発電・電気化学がもたらした光と影」を開催します!
◆関連記事2:平成28年度パネル巡回展「貴重な写真でたどる 阿賀野川上流域を巡る近代産業の変遷 明治・大正・昭和~近代日本がたどった光と影の縮図」がスタートします!

◇特集3 平成28年度ロバダン・イベント開催レポート

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最後のページでは、平成27年度に阿賀野川流域各地で開催した「ロバダン!(炉端談義)」をまとめて報告していますので、ご覧ください。また、環境と人間のふれあい館のイベント紹介(イタイイタイ病関連の写真パネル展や講演会、阿賀野川の写真パネル展)や、18回目の開催を迎えた新潟水俣環境賞作文コンクール優秀賞受賞作品を紹介しています。
 
◆関連記事1:第18回新潟水俣環境賞作文コンクール優秀賞受賞作品の全文を掲載します!
◆関連記事2:環境と人間のふれあい館開館16周年記念講演会&『イタイイタイ病を伝える』写真パネル展が開催されます!
◆関連記事3:写真パネル展「写真で旅する 阿賀野川流域の今と昔 光と影」を開催します!

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◇インフォメーション

  1. 夏休みこども工作「利再来(りさいくる)」を開催します!★

    • 毎夏恒例!7月26日(水)から8月20日(日)まで、環境と人間のふれあい館にて、夏休みこども工作「利再来(りさいくる)」を毎日2回開催!
    ◆詳細記事:環境と人間のふれあい館にて夏休みこども工作「利再来(リサイクル)」開催!
  2. 環境と人間のふれあい館がキッズクラブをはじめます★

    • 環境と人間のふれあい館キッズクラブでは、小学生以下の児童を対象に、オリジナル缶バッジのプレゼント、ふれあい館のおしごとをプチ体験できるプログラムなどをご用意します!

 
 

◆阿賀野川え~とこだより第22号(※バックナンバーページへ)

https://aganogawa.info/backnumber#anka23

〇阿賀野川え~とこだより第22号P.1〜3、8(PDF形式:3.2MB)

https://aganogawa.info/wp/wp-content/uploads/2017/03/eetoko22_1-2.pdf

〇阿賀野川え~とこだより第22号P.4~7(PDF形式:4.1MB)

https://aganogawa.info/wp/wp-content/uploads/2017/03/eetoko22_3-4.pdf

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阿賀野川流域におけるSDGs(※1)への理解を深めるために ◆巻頭言:水と大地が織りなす風土の豊かさとその影を探ることを通じて   FM事業(※2)では、これまでの「阿賀野川流域の歴史や文化が織りなす光と影」を踏まえつつ …

開催中の令和5年度パネル巡回展「阿賀野川流域地域 水と大地のSDGsをさぐる 【大河編】 清らかな水を守り活かす持続可能な豊かさとは?」       阿賀町の道の駅「阿賀の里」(観覧時間:9時~16時)では、展示期間が延 …

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