地域再発見講座(第17・18回)「阿賀野川上流域の近代産業ツーリズム〜鉱山・水力発電・電気化学がもたらした光と影」を2日間に渡って開催します!

 
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阿賀町と初の共同開催!
阿賀野川上流域で盛衰した近代産業の光と影を巡るイベントを開催します!

 
阿賀野川流域の地域再生を目指す「阿賀野川え~とこだプロジェクト」(FM事業)では、これまで様々な地域再発見講座を開催する中で、「阿賀野川上流域の近代産業を巡る光と影」というテーマについて、参加される皆さんの関心が高いことがわかりました。折しもここ1〜2年で、草倉銅山・持倉銅山・昭和電工㈱鹿瀬工場にまつわる貴重な史料が多数発掘されたことから、草倉銅山と密接な関係がある足尾銅山からも関係者を招き、平成28年10月29日(土)・30日(日)の2日間に渡って今回の講座を開催します。大変貴重な機会となりますので、ぜひご参加ください!
 

 
なお、地元自治体である阿賀町も近年、こうした近代産業遺構を文化的・歴史的な観光資源や、様々な教訓を学べる環境教育の教材として活用しようと情報発信に注力していることから、今回講座は阿賀町とFM事業とで初めて共同して主催します。
 

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講座(第17回)平成28年10月29日(土)◆ 草倉銅山・足尾銅山(講演会)

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草倉本山の様子/所蔵:小野崎敏氏
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古河市兵衛/出典「【小野崎一徳写真帖】足尾銅山」(小野崎敏編著・新樹社)
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足尾の坑夫たち/出典「【小野崎一徳写真帖】足尾銅山」(小野崎敏編著・新樹社)

草倉から足尾へ連なる「日本近代化の光と影」を読み解く

明治8年に初めて草倉で銅山経営を開始した古河市兵衛は、その2年後の明治10年に足尾銅山の操業も開始して、初期は草倉で得た稼ぎを足尾の開発につぎこみ、足尾銅山を東洋一の銅山へと発展させました。その後、古河財閥が甚大な煙害や鉱毒を発生させてしまい、日本で初めての大規模な公害を引き起こすなど負の足跡も残す一方、足尾で花開いた技術の数々は日本の近代化に多大に貢献し、今日の日本を代表する様々な大企業の誕生にもつながっていきます。
 
当日は、足尾銅山から関係者を招きご講演いただくと共に、昔の写真と現地を見比べる草倉銅山の視察プログラムも実施いたします。詳しいスケジュールは下記をご覧ください。
 

  • 開始時間:10時30分
  • 終了時間:15時30分
  • 集合・解散:阿賀町公民館

 

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小野崎一徳氏/出典「【小野崎一徳写真帖】足尾銅山」(小野崎敏編著・新樹社)
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小野崎敏氏/撮影:山口冬人氏

午前中 ◆ 講演会「足尾銅山の光と影」〜NPO法人足尾歴史館副理事長・小野崎敏氏

昨年、草倉銅山が操業されていた130年前の貴重な写真数点が発見され、足尾歴史館(栃木県日光市足尾)の副理事長・小野崎敏さん(東京都武蔵野市在住)から阿賀町へ寄贈していただきました。

小野崎さんの祖父・小野崎一徳氏は、草倉・足尾銅山を経営した古河財閥の専属写真家として数多くの貴重な写真を残し、小野崎さんも日鉄鉱業の役員を務められるなど鉱業に深く関わってこられました。

現在は鉱山研究家、そして小野崎一徳の子孫として、それら写真資料の収集・整理に当たられています。その膨大な写真群の中から見つかった草倉の写真数点を、「地元である阿賀町で保管し、郷士の歴史資料として活用してほしい」と、あがのがわ環境学舎を通じて阿賀町に申し入れがありました。

足尾の不振を支えた草倉銅山と足尾銅山から花開いた日本の近代化。当日は、現在の技術大国・日本の先鞭をつけ、日本の近代産業史に大きな光と影を残した足尾銅山について、小野崎敏さんからご講演いただきます。

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写真はイメージです。

昼食 ◆ 豪華な粗食弁当「秋のイザベラ・バード」

明治11年の7月初旬に、会津街道を伝って阿賀町を訪問したイザベラ・バードは、津川の旅館に宿泊して食べた「fresh sliced salmon」(焼きマス)が絶品だと賞賛しました。

今回イベント当日の豪華な粗食は、「もしイザベラ・バードが秋に阿賀町を訪れたら食したであろう食材」をテーマに、阿賀町の秋の味覚をふんだんに盛り込んだ贅沢弁当を、農家カフェお茶の間久太郎さんが提供する予定です! メイン食材には、バードが食べた「焼きマス」ならぬ「阿賀野川の秋鮭」を用意しますので、ぜひお楽しみに♪

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午後 ◆ 昔の写真と現地を見比べる「草倉銅山追体験プログラム」

足尾で新たに発見され、小野崎さんのご好意で阿賀町へ寄贈された草倉銅山の写真群(下記)については、その後、阿賀町役場鹿瀬支所職員の調査によって、どの写真がどの場所から撮影されたものか、撮影場所が同定されました。
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当日午後のプログラムは、このたび判明した数箇所の撮影スポットを特別ガイドの案内で巡り、当時の写真と現在の様子を見比べて草倉銅山の往時に思いを馳せる「追体験プログラム」を展開いたします。

講座(第17回)10月29日(土)の開催概要

集合場所マップ

講座(第18回)平成28年10月30日(日)◆ 持倉銅山・鹿瀬ダム・昭和電工

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持倉銅山の製錬所
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かつての鹿瀬ダム/沖田信悦氏所蔵
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かつての鹿瀬工場/出典「鹿瀬工場タイムス」

「銅山の盛衰」から「電気化学の躍進と顛末」までを辿る

東蒲原には草倉銅山以外にもかつて数多くの鉱山が存在し、その中でも特に有名なのが持倉銅山です。当日の講座では、近年大量に発見された持倉銅山の様々な史料を展覧しながら、銅山が発展しつつ大正期に入って衰退するまでを学びます。その後、大正期に計画され昭和3年に完成した鹿瀬ダムを見学してから、同ダムの余剰電力を活かすため建設・稼働された昭和電工㈱鹿瀬工場の光と影の歴史を貴重な写真を振り返りながらたどります。詳しいスケジュールは下記をご覧ください。
 

  • 開始時間:9時40分
  • 終了時間:16時
  • 集合・解散:道の駅「阿賀の里」駐車場

 

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持倉銅山の事務所前にて

午前1◆ 持倉銅山の史料展覧会

持倉銅山の本格的な経営は、五泉市の実業家・小出淳太氏によって明治後期から大正中期まで続きました。当日は持倉銅山の現地視察は行わず、その麓にある五十島地区に赴き、近年数多く収集された貴重な持倉銅山関連史料の数々を、特別ガイドの解説付きで展覧します。

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小花地の石灰岩採石場/鈴木貞孝氏所蔵

午前2◆ 石灰岩の原石山近くへ

昭和4年に操業を開始した昭和電工㈱鹿瀬工場は、当初「昭和肥料㈱鹿瀬工場」という名称で「石灰窒素」という肥料を製造しており、その原料は阿賀町にある小花地や大牧の阿賀野川左岸から採掘される石灰岩でした。当時は採掘された岩石をバケットに積んで、空中ケーブルを通じて数キロメートル離れた工場へと運搬していました。

当日はその原石山近くへ赴き、今はない索道施設などを撮影した貴重な写真をもとに当時の様子を振り返ります。

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写真はイメージです。

昼食 ◆ 豪華な粗食弁当「秋糀 aki-kouji 」

新潟市の弁当屋「惣菜ダイニング雉や」さんが、阿賀町の伝統的な冬の保存食である糀(こうじ)や味噌を、秋の食材に活かした珍しい珠玉の9品弁当を提供します。当日使用される糀や味噌は、大人気の「山崎糀屋」製品を使用しています !

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鹿瀬ダム/田辺修一郎氏所蔵

午後1◆ 鹿瀬ダムの視察へ

全国の電力需要が増大し、日本各地で水力発電の建設ラッシュが起きた大正期、豊富な水量を誇る阿賀野川でも鹿瀬ダムの建設が計画・着工されました。最終的には、東信電気㈱が責任者・森矗昶(のぶてる)の指揮のもと難工事を遂行し、昭和3年に見事完成させますが、折からの不況で東京への売電が困難となってしまい、その余剰電力を消費するため、森は鹿瀬ダムのすぐ近くに鹿瀬工場を建設し稼働させました。

当日は東北電力㈱の案内で、鹿瀬ダム(鹿瀬ダム)を視察することができます。

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鹿瀬工場プラント/出典「鹿瀬工場タイムス」

午後2◆ 鹿瀬工場の歴史を辿る

昭和電工㈱鹿瀬工場は当初、石灰窒素という肥料を主力製品として生産しており、特に戦後の食糧難の時期に急成長しました。工場労働者も2千人以上に増えて、工場周辺には社宅が立ち並ぶ企業城下町が形成され、鹿瀬一帯は大企業の恩恵を享受します。ところが、昭和20年代後半から昭和30年代にかけて肥料生産が利益を生まず慢性的な赤字経営に陥る中、鹿瀬工場はアセトアルデヒドなどの有機化学へと傾斜していき、後に四大公害の一つである新潟水俣病の発生を引き起こしてしまいます。当日は、昔の貴重な写真の数々と共に様々な現地スポットを巡って、鹿瀬工場の光と影の軌跡を辿ります。

講座(第18回)10月30日(日)の開催概要

集合場所マップ

オプションプログラム ◆ 持倉銅山 探索プログラム

10月30日(日)は持倉銅山の現地視察は実施しませんが、同日に参加された方々(最大40名)限定で11月5日(土)に持倉銅山の現地視察を下記のとおり実施します。

実施概要

  • 実施日時:平成28年11月5日(日)(※荒天時は翌11月6日に順延)
    • 【午前の部】(20名)9時〜11時半 / 【午後の部】(20名)13時〜15時半
  • 集合・解散:道の駅みかわ(新潟県東蒲原郡阿賀町岩谷2865
  • プログラム代:1,500円
  • 注意事項:※持倉銅山の産業遺構へは徒歩で片道30~40分かかりますので、なるべく体力に自信のある方のみお申し込みください。また、途中に小川があり、歩いて渡る必要がありますので、長靴などが必要です。
  • 申込方法その他開催概要をご覧ください
  • 集合場所マップ
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撮影:山口冬人氏
 
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撮影:山口冬人氏

その他開催概要

  • 申込方法:下記必要事項について、FAX・メール・電話にてお申し込みください(※いただいた個人情報は、流域再生事業を目的とした用途以外に使用することはありません。なお、主催者は、参加者全員を一日保険に一括加入しますが、保険適用外は自己負担とします)。

    必要事項

    • 氏名・ふりがな
    • 郵便番号・住所
    • 電話番号(※当日連絡がとれる携帯電話番号優先)
    • 29日(土)に参加希望の場合:「29日(土)に参加」と明記
    • 30日(日)に参加希望の場合:「30日(日)に参加」と明記
    • 持倉現地視察(11/5)参加希望の場合(※30日(日)参加希望者のみ選択可能)
      1. 午前の部に参加希望の場合:「午前の部に参加」と明記
      2. 午後の部に参加希望の場合:「午後の部に参加」と明記
      3. どちらでも良い場合:「どちらでも良い」と明記
  • 申込期限10月20日(木)17時までにお申し込みください。
  • 結果通知参加者を抽選にて決定し、当落結果のお知らせは申し込まれた方全員に宛てて、10月21日(金)に郵送します(※申込者へ結果が到達するのはその翌日以降となります)。
  • お問合せ・お申込み先:一般社団法人あがのがわ環境学舎(電話0250-68-5424/E-mail:aganogawa@niigata.email.ne.jp)
  • 主催:新潟県・阿賀町・阿賀町教育委員会
  • 後援:新潟市、五泉市、阿賀野市
  • 企画・運営:一般社団法人あがのがわ環境学舎

◆地域再発見講座・阿賀野川ものがたり(第17・18回)「昔の写真と見比べながら現地を巡る 阿賀野川上流域の近代産業ツーリズム〜鉱山・水力発電・電気化学がもたらした光と影」チラシ(PDF:3.7MB)
https://aganogawa.info/wp/wp-content/uploads/2016/09/h28kouza-down.pdf

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