2019年07月31日
阿賀野川え~とこだより第28号を発行しました!
阿賀流域の今昔をめぐる多様な「学び直し」を目指して
◆巻頭言:地域の過去や現在を学ぶ中から様々な光と影を再発見する試みを
長く水俣病問題に苦しんできた熊本県水俣市では、90年代初頭から「もやい直し」(※水俣病で壊れた地域の人と人の絆、人と自然との関係を再び紡ぎ直すこと。)と呼ばれる地域再生の取組が始まり、環境先進都市を目指す様々な事業が市民と協働して展開されてきました。一方、水俣から遅れること約20年、およそ10年ほど前から、新潟の阿賀野川流域でもFМ事業と呼ばれる地域再生の取組がスタートしました。
当初は、水俣地域における水俣病を題材とした文化運動の層の厚さ、「もやい直し」における取組の多彩さに圧倒される中、水俣地域とは異なる「阿賀流域らしい地域再生」を目指そうと取り組み続けた結果、少しずつ「〝新潟版〞もやい直し」とでも呼ぶべき地域再生のあり方が浮かび上がってきました。それは「新潟水俣病問題はあくまで阿賀流域の過去や現在の一部」との認識から出発する、様々な地元感情にも配慮した地域再生の進め方です。
現在では、流域の今昔を多様な視点から学び直す機会を通じて、新潟水俣病問題などの光と影を再発見するスタイルへと結実しました。その集大成とでも言うべき取組の一つが、今号お伝えする「阿賀流域再発見・連続ツアー講座」です。
◇特集1 阿賀流域再発見・連続ツアー講座2019レポート 【第1回】大河によって形成された大地
2019年度のFM事業では、年3回のツアー講座「阿賀流域再発見・連続ツアー講座 阿賀野川ものがたり」を「水との闘い・水の恵み」をテーマにして開催していますが、今号では去る2019年7月に開催した第1回の様子をご報告させていただきます!
◆関連記事:2019年度 阿賀流域再発見・連続ツアー講座「阿賀野川ものがたり」を開催します!
◇特集2 阿賀の宝もん★発掘レポート(第5回) 新潟市北区の「水の公園・福島潟」の取組
今回で5回目を迎える新コーナー「『阿賀の宝もん』☆ 発掘レポート」! 阿賀野川の歴史や文化、人や暮らし、自然環境…などを流域の未来に生かす取組を毎号掲載していきます☆今回は新潟市北区・水の駅「ビュー福島潟」さんを取材させていただきました♪
◇特集3 阿賀野川エコミュージアムを目指す流域再生フォーラム(第8回)開催レポート&新潟水俣病トピックス&平成30年度ロバダン開催レポート
2019年3月17日(日)に開催した第8回フォーラムの開催レポートをお届けします!また 「新潟水俣病トピックス」では、「記録集 旅地蔵 阿賀をゆく」(冥土のみやげ企画)の紹介や「第20回新潟水俣環境賞作文コンクール」受賞作品発表を掲載。併せて、平成30年度ロバダン開催レポートも掲載しています!
◆関連記事1:フォーラム(第8回)「懐かしい写真でふりかえる 昭和30~40年代の日本・高度経済成長ものがたり」を開催します!
◆関連記事2:「記録集 旅地蔵 阿賀をゆく」が出版されました!
◆関連記事3:第20回新潟水俣環境賞作文コンクール優秀賞受賞作品の全文を掲載します!
◇インフォメーション
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夏休みこども工作「利再来(りさいくる)」を開催します!★
- 毎夏恒例!7月24日(水)から8月18日(日)まで、環境と人間のふれあい館にて、夏休みこども工作「利再来(りさいくる)」を毎日2回開催!
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「~子供たちに語りつぐ~絵本「みなまたの木」原画展」開催!
- 絵本「みなまたの木」は、九州・熊本県水俣市の海沿いに立つ一本の「松の木」が、河川から海に流れ出た有機水銀が原因で起きた水俣病に伴う悲劇を回顧する物語。その絵本の原画展を、新潟で開催(主催:新潟水俣病阿賀野患者会)します。
◆阿賀野川え~とこだより第28号
〇阿賀野川え~とこだより第28号P.1~3、8(PDF形式:2.9MB)
https://aganogawa.info/wp/wp-content/uploads/2019/07/eetoko28_1-2.pdf
〇阿賀野川え~とこだより第28号P.4~7(PDF形式:3.1MB)
https://aganogawa.info/wp/wp-content/uploads/2019/07/eetoko28_3-4.pdf
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