2011年04月20日
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阿賀野川え~とこだプロジェクトフォーラム第1回開催しました!
遅くなりましたが、3月27日(日)新潟ユニゾンプラザにて行われた「阿賀野川え~とこだプロジェクトフォーラム第1回 『資料整備』と『ロバダン!から始まる阿賀野川え~とこだプロジェクト』の模様をご報告します!
当日の参加者はスタッフ含めて48名☆ 年度末というお忙しい中でご参加くださった皆さま、誠にありがとうございました。
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◆当日のスケジュール
①フォーラム開催趣旨・FM事業の説明
②紙芝居の上演および映像作品の上映
③「資料整備」「ロバダン!」事業報告
④鹿瀬地域フィールドワークレポート
⑤パネルディスカッション
「『資料整備』『ロバダン!』から阿賀野川え~とこだプロジェクトを語る」
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まず始めに、総合プロデューサーの小川弘幸から、このフォーラムの開催趣旨と当プロジェクトの取組内容を、ごく簡単に説明しました。
★フォーラムの開催趣旨
阿賀野川え~とこだプロジェクトの目的は、阿賀野川流域地域で新潟水俣病の発生によって失われた「人と人の絆」や「人と自然の関係」を紡ぎ直し、地域の再生を目指すこと。新潟より10年早く水俣病の発生が確認された熊本県水俣市では、もう20年以上前から「もやい直し」と呼ばれるこうした取組が官民協働で行われてきました。
一方、阿賀野川流域地域では、これまでなかなか「もやい直し」が進んできませんでした。それには恐らく、様々な困難な理由があったのだと思われます。そんな状況を受けて、数年前からこのプロジェクトが本格的にスタートし、ようやく流域においても、少しずつではありますが「もやい直し」が具体的に展開してきました。
そこで、当プロジェクトがどのような考え方に基づき、どのような手法を用いて地域再生の取組みを進めているかご報告して、参加者の皆さんと意見交換をさせていただくために、このフォーラムを開催しました!
★FM事業の取組紹介
FM事業の目的、これまでの経緯、取組内容、今後の方向性などを、下記の資料を配布してごく簡単に説明しました。
FM事業の取組は、大きく分けると「環境学習」「イベント」「情報発信」の3つの分野に分かれます。そして、これらの事業を下から支える「縁の下の力持ち」の役割を果たしているのが、フォーラムのメインテーマである「資料整備」と「ロバダン!」です。
実は、地味だけど地道に続けているこの2つの事業こそ、当プロジェクトを具体的に展開し、「もやい直し」を着実に前進させるための鍵を握っているのです。
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★資料整備が生んだ作品観賞
まずは「資料整備」から生まれた作品をご観賞いただきました☆
一つ目は、紙芝居制作グループ「こっこ」による第2弾の紙芝居「阿賀野川物語」の上演。
二つ目は、写真映像「ハーモニカ長屋(昭和電工(株)鹿瀬工場社宅)から眺めた風景~鹿瀬・昭和電工・阿賀野川~」の上映です。
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★「資料整備」「ロバダン!」事業報告
次に、事務局から、阿賀野川え~とこだプロジェクトで取り組んでいる「資料整備」と「ロバダン!」についての報告。最初に、なぜ「もやい直し」が進まないのか、比喩を使って分析し、それを受けて当プロジェクトが考案した「もやい直し」を進めるための戦略…「資料整備」と「ロバダン!」について、具体的な手法や内容、進め方の検証を報告しました。
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★鹿瀬地域フィールドワークレポート
そして、先日新潟大学人文学部を卒業された冨永美香さんによる「鹿瀬地域フィールドワーク」の報告。
実は、冨永さんとは、2年前の夏に行われた「なつ阿賀セミナー」からのお付き合い☆
彼女は当プロジェクトと連携しながら、9月から11月にかけて鹿瀬地域にお住まいの元・昭電社員など様々な方々を戸別訪問し、その成果を卒業論文「旧鹿瀬町住民から見た新潟水俣病」としてまとめました。フォーラム当日は、ヒアリング内容やそこから分かったこと、感じたことなどを報告してもらいました。(※冨永さんのフィールドワークの詳しい様子は「阿賀の宝もん☆発掘記」をご覧ください。)
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★パネルディスカッション
最後は、事務局がコーディネート役を務め、先ほどレポートを発表した冨永美香さんに加え、当プロジェクトWTメンバーの里村洋子さん、旗野秀人さんとのパネルディスカッション!
皆さんが考える「もやい直し」とは?、ロバダンに参加して感じたこと、それぞれ印象に残った資料について…などなど、様々な切り口から各人の考え方や思いを語り合い、参加者の方々との意見交換時間もオーバーするほど! アンケートのご提出も多く、貴重なご意見をたくさんいただきました。これからの取組みの参考にさせていただきます。
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★おまけ↓
当日はパネル展「鹿瀬・昭和電工・阿賀野川」「草倉銅山の光と影」の展示もしました☆
休憩時間には多くの皆さんがご覧くださいました!
…が実は準備はとっても大変だったのです。
出演者のこっこのお二人や、冨永さんからも手伝っていただき、開場時間ギリギリに設営が完了。そのおかげで、無事、美しく見やすい展示をすることができました!
◆阿賀野川え~とこだプロジェクト活動の記録
「阿賀の宝もん☆発掘記」
https://aganogawa.info/archives/3301
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