2009年03月26日
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阿賀野川を身近に満喫! 地域再発見講座開催
地域再発見講座「阿賀野川ものがたり」の第1弾「川の恵みが暮らしを支えた」を3月14日、阿賀町石間の道の駅「阿賀の里」で開きました。その模様を当日参加したFM事業推進委員から報告します。
午前10時開会。まず、阿賀町在住の若い女性3人組、山口さん・浅川さん・板屋越さんから、同町鹿瀬にあった草倉銅山の歴史をまとめた手作りの紙芝居を披露していただきました。
続いて阿賀町の神田栄さん、五泉市の加藤準一さんをお招きしての阿賀野川とサケ・マス漁をテーマにした座談会。FM事業推進委員の大熊孝さんと里村洋子さんが聞き手を務めました。
神田さんによると、石間集落では大正6年から組織的なマス漁を行っていました。シーズンには河原に茅葺きの庵茶小屋(あんじゃごや)が20棟も並び、漁師はそこに寝泊まりして昼夜の別なく立ち替わり網を引いたとのこと。マス漁の収益は拠出金を出さない家も含め、全戸に配分したそうです。しかし盛んだったマス漁も、昭和3年に鹿瀬発電所が完成すると、水揚げ量は減少の一途をたどりました。
早出川で鮭のかぎ流し漁を楽しむ加藤さんは「魚と自分の一対一の駆け引き。それが面白い」と言います。投網で一網打尽にするのとは違う、自然と折り合った漁法です。「かぎの先に鮭が触れた感覚が分かる?」と参加者に竿を持たせて漁のコツを解説しました。
午後は大熊さんが「阿賀野川の記憶が教えてくれたこと」を講演。川を「恵みと災害という矛盾の中に、ゆっくりと時間をかけて地域文化を育んできた存在」と定義し、水量豊かな川を取り戻そうと語り掛けました。
参加者は当初の予定を大きく上回る83人。質問も活発に出ました。
ちなみに昼食は阿賀の里特製の弁当。鯉のあらい、鮎の塩焼きなどが入った心づくしの内容で、川ガニのすり身入りの味噌汁もおいしく、阿賀野川を身近に感じた満足の一日でした。
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