2009年08月03日
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「水」の総合学習とは?~五泉トゲソの会に学ぶ~
事務局のメグミです。
ご報告が遅れてしまいましたが、6月3日(水)、五泉トゲソの会の「水」の総合学習を見学させていただきました!
それはそれは元気な小学4年生を前に、会長の高橋さんと事務局長の中村さん(FM委員)は、にこやかに手慣れた様子で授業をスタート!
「みなさん、こんにちは!トゲソの会のトゲちゃんです!」と、写真のトゲソを頭に被った中村さん。
「トゲちゃんのお父さんも来ているので、お父さんからもみんなにご挨拶します!」と、同じく写真のトゲソを頭に被り、登場したのは高橋会長。
みんな一瞬でそんなトゲソ親子に注目!かぶりつくように見ています(笑)
こうやって子どもたちのハートを掴むのだな!と、私も普段見られない中村さんの授業の様子を、ワクワクしながら見学していました。(そんな中村さん、この前の鹿瀬小学校で上演した紙芝居の際もこの方法で子どもたちを虜にしていました♪)
さて今回の総合学習では、水がどこから来て、どこへ行くのかをいう「水の旅=水の循環」のおさらいと、川の汚れ具合を調べる方法を学びました。
簡単に川の汚れ具合を調べる方法についてご紹介しますと…
一つはCOD(化学的酸素要求量)パックテストで調べる方法。
川の汚れは、ほぼ「有機物」が原因とされていて、このCODパックテストでは、化学薬品を使って水中の有機物を分解し、その時に使われた酸素の量によって汚れ具合をはかります。密閉したチューブの中に化学薬品が入っていて、そこに測定したい水を吸いこませて、化学薬品と水を混ぜ、待つこと数分…水の色が何色に変化したかで汚れ具合がわかるようになっています。
もう一つの方法は、川でどんな生き物が生息しているか。その種類によって汚れ具合をはかります。
トゲソは湧水で見られる魚。昔はこの小学校がある五泉地域でも、トゲソを見る事ができたそうですが、残念ながら今では見ることがないそうです。
実験やトゲソにも触れる時間も交えつつ、授業を行う中村さん。
授業の後半では、新潟水俣病についても少し触れておられました。
中村さん曰く、新潟水俣病を取り上げると「子どもたちの顔つきが真剣になる」と。授業が終わってから先生に尋ねる生徒や、自分なりに調べてくる生徒もいるのだそうです。
五泉市は早出川、仙見川、杉川と、清流の宝庫。
水は私たちにとって欠かすことができません。「水の旅」を追っていくと、私たちの生活排水が、巡り巡って私たちへと戻ってくることがよくわかります。
身近な川を学ぶことから、自分たちの生活を見つめなおしてみる。それが川だけでない、山や海といった大きな自然の中での「人間の在り方」を考えていくことへとつながります。
大人の私たちも、子どもたちに負けじと考え行動していかなくちゃいけないなと感じた時間となりました。
◆NPO法人五泉トゲソの会ホームページ
http://www.geocities.jp/gosentogeso/index.htm
◆新潟県ホームページ
○ご・せ・んのトゲソ!
http://www.pref.niigata.lg.jp/niigata_kikaku/1245960071814.html
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