絶品!松浜の冬の極上の味覚!? 河口付近の「モクズガニ」を松浜内水面漁協さんからいただきました☆
モクズガニをご存知ですか? あの有名な「上海ガニ」の同属異種で、俗に言うカワガニの一種ですが、阿賀野川流域では大量に獲れるんですよ。
海で獲れるカニとは違って小型なので身はあまりないですが、何とも言えずクリーミーなカニミソを堪能できる、秋から冬にかけての大河の味覚です☆
先月22日に松浜内水面漁業協同組合長の木村さんにお会いしたのは、阿賀野川で獲れる冬の食材の確保をお願いしたのでした。今年は「アカヒゲ」が不漁だそうで大変残念でしたが、木村さんの意外な一押しは、1~3月にかけて松浜の河口付近で獲れる「モクズガニ」でした(※ちなみに、「モ・ズ・ク・ガニ」ではないですよ…念のため)。
モクズガニは秋から冬にかけて川を下り海で産卵し、時期が来ると再び川を遡上する生活サイクルの甲殻類です。実は冬に獲れるモクズガニはあまり美味とは言えずむしろ泥臭いという印象があったのですが、木村さんは「冬の汽水域で塩水に触れたカワガニは、甲羅が固くなり身が引き締まって旨味が増すのだ」と珍しく語気を強めて力説します。木村さんから紹介いただく海や大河の恵みは、これまでどれも例外なく美味しかったため、今回も信じて連絡を待つことにしました。
そして、先週後半に電話をいただいて、受け取りに行ったカニたちがこちらです(※すでに茹でていただいたため身が赤くなっていますが、本来は緑がかった褐色です)。
まず真っ先に、今月開催予定の地域再発見講座で「豪華な粗食」弁当の調理を担当していただく、「惣菜ダイニング雉や」さんに持って行きました。そうしたら早速召し上がられたようで、「上海ガニより美味かった!」との嬉しいお返事をいただきました♪
これは否が応でも期待が高まります。私たちも早速食べてみることにしました☆
これがオスのモクズガニ。オスはさらに大型と小型に分かれますが、木村さんはすべて大型をくださいました。ハサミ脚が大きく毛が濃いのが、メスとは異なるオスの特徴です。
さらに裏返すと、メスとの違いがハッキリします。オスは白い腹側に山形の切り込みが入っていますが、メスの腹にはありません。これは見分け易い特徴ですね♪
こちらはメスのモクズガニの表と裏です。ハサミ脚は小さく、腹に切り込みもありません。
メスの特典は何と言っても卵☆ 甲羅を開けると、黄色いカニミソに混じって赤い卵が!
卵はカニミソより濃厚な味がします★ しかし、このモクズガニは今まで食べた中で、間違いなく最高級品だと断言できる極上の旨さ! 恐るべし、松浜の河口の恵み…!
こちらはオスの甲羅の中☆ このオスのカニミソがまたすごい。
海のカニのような濃い味わいではなく、クリーミーでまったりとした上品な味わい♪
無理にたとえるなら、イタリアンとフレンチの違いに相当する感じ…?(笑)
それにしても、癖になりそうな味で困りました…(汗)
結局、むしゃぶり尽くすように、たいらげてしまいました(※もちろん、残りは咲花温泉さんにお渡しして、味を確かめてもらいましたよ)。今回も漁協組合長の木村マジックが炸裂した訳ですが、本当にすごい宝もんを隠し持っていますね…。この食材を今月開催予定の地域再発見講座のお弁当に提供できると良いのですが…。
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