2012年02月06日

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松浜の昔懐かしい鮮魚店で発見した「阿賀の宝もん」★

連日の悪天候も、週末から本日にかけてひと段落…。
そんな合間を縫うように、本日は北区松浜の自治会長さんの元を訪問しました。
 
さて、その帰り道…何やら趣深そうな魚屋さんを発見!
 
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近寄ってみると…

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何と…2年ぶりに、あのヤツメウナギと再開です!
あの極寒の阿賀野川のヤツメウナギ漁体験の思い出が、まざまざと甦ってきました!
何だか懐かしい記憶とともに、いざ店内へ赴くと…

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店内は昔懐かしい鮮魚店の構えで、ご高齢の店主と地元のお客さんがいました。店主は何気ない会話を交わしながらお客さんから注文を訊き、佐渡産の見事な寒ブリをさばいていきます。こういう昔ながらの朴訥(ぼくとつ)とした雰囲気の魚屋さんは、今では少なくなったような気がします。
 
店主や地元のお客さんに尋ねると、昔は新鮮な魚介が豊富に獲れる漁師町として有名だったここ松浜も、阿賀野川を挟んだ隣の東区に大型スーパーが何軒も進出した影響か、今では松浜の鮮魚店はほとんど店仕舞いし、大勢いた行商も町から姿を消してしまったとのこと。そもそも魚は年々獲れなくなっており、跡継ぎもいないのだそうです。恐らく今後も時代と共に少しずつ消えゆくと考えると、何だかとても貴重な光景を拝見したような気がして、感慨深いものがありました…。
 
さて、お目当ての「ヤツメウナギ」ですが、店主に在り処を尋ねると…
「ほら、そこにいるてば」と、我々の後ろを指差します。

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いました!ヤツメウナギと久々のご対面です♪
さらに、年老いた店主は「“寒ヤツメ”って貼り紙してあるけど、本当は乾き物のヤツメ(=乾ヤツメ!)のことなんさ…」と、納豆を包むような藁(わら)に覆われた、天井から吊るされた2、3本の細長い物体を指差します。

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これは乾かしたヤツメウナギに藁を巻いて、保存食としたものだそうです。食べるときは藁のまま包丁で切り、火に炙っていただくらしい…。「“飲んべえ”にはもってこいの酒の肴だけど、昼間から酒飲んでたら、からだ壊すからほどほどに…」とのこと★

「昔はよく食べていたんですか?」と聞くと…
「昔はよく獲れたけど、いっぱいは食べんかった。目に効いたり、子どもの癇の虫に良いって食べた…。オラが子どもんときは無理やり食べさせられたけど、オラは食べたくなくてよく逃げて回ったわ」と、ご主人は懐かしそうに笑いました。
 
大昔は子どもが食べるのを嫌がるほど大漁に獲れたヤツメウナギ。阿賀野川上流に続々と完成したダムの影響のせいか、その漁獲量は次第に少なくなり、今では高級食材として、地元の鮮魚店か松浜の料亭・割烹などで供されるのみとなり、何だか寂しい感じもします…。

今は消えつつある「阿賀の宝もん」を拝見できた貴重な一日となりました。

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