映画「阿賀に生きる」27周年&2019年追悼集会「阿賀の岸辺にて」開催!
今年も5月4日は、阿賀に生きるファン倶楽部(事務局・旗野秀人さん)主催の映画「阿賀に生きる」27周年&2019年追悼集会「阿賀の岸辺にて」が開催されます!
映画「阿賀に生きる」に出演された新潟水俣病の患者さんが、完成の翌年に次々と亡くなられたため、皆さんを追悼するために始まったこの集会。
毎年5月4日に開催され、全国各地から「阿賀に生きる」ファンの皆さんが集まります!
(上記2点の写真は、2013年の様子です!写真上:主催者の旗野秀人さん。写真下:大阪・網かけ一座の皆さん。)
追悼集会「阿賀の岸辺にて」27周年
映画「阿賀に生きる」に出演し、歿した水俣病被害者を追悼する会も今年で27年となる。最近では制作に尽力してくれた働き盛りの訃報も相次いだ。
昨年の12月15日、音学を担当した石山経麻朗さんが69歳で。明けて1月8日、鹿瀬の長谷川芳男さんの鮭鉤漁を再現した川漁師の加藤準一さんが68歳。そして、一週間後には第二訴訟提訴時に(1982)現地入りしたカメラマンの田代雅章さんが63歳で急死した。
経麻朗さんは「阿賀に生きる」の後も「SELF AND OTHERS」「阿賀の記憶」など佐藤真監督とのコンビを組み、独自に音楽会も主催してくれた。
川漁の達人、加藤準一さんが鉤で獲った自慢の12キロ余りの剥製が県立「環境と人間のふれあい館」に展示してある。ぜひ見てほしい。
田代雅章さんは3年間、阿賀のほとりに通って85年の新潟水俣病公表20年にその成果を展覧した。しかし、その後「写真では喰えない」とネガからそっくり入った段ボール箱を私に預ける。95年に写真展「それぞれの阿賀」では実業家になった田代さんに代わって村井勇さん(阿賀に生きるスチール担当)が、現像からパネル製作まで担ってくれた。今となっては大変貴重な写真ばかりだ。感謝を込めて4月16日から「環境と人間のふれあい館」で写真展を開催する。
今年の追悼集会は何かと盛沢山ではあるが、以前から「旅地蔵・阿賀を行く」の出版と報告会を予定していた。渡良瀬川の石で彫った「足尾から阿賀へ」のお地蔵さんを草倉銅山跡地(阿賀町鹿瀬)に建立する計画が頓挫し、見通しが立たずにいた時にアーティストの高橋伸行さんと出会った。
2015年の「水と土の芸術祭」の一環で取組む話しが急浮上し、一挙に事態は動く。お地蔵さんをリヤカーに乗せて河口の松浜から草倉銅山跡地までを10日間かけて行脚した。
製作者の漆山昌志さんの工房で3年間も眠っていたお地蔵さんは「旅地蔵」となって、多くの感動的なドラマを生んだ。おまけに、願ってもない鹿瀬ダム近くの神社跡に無事に安置されて「草倉地蔵」とも呼ばれている。
歴史に残るであろう、この新たな物語の冊子を追悼集会に合わせ只今、編集中である。その編集長の斎藤知子さん(旭川在住・当時、芸術祭スタッフ)と高橋伸行さんをゲストに迎え、旅の一部始終を語ってもらう。
午前中はいつものように「阿賀に生きる」のフィルムを上映。そして、今年も最後は安田患者会最高齢102歳の渡辺参治さんが民謡を歌って、自慢の喉を披露してくれるはずだ。ご参集ください。
「阿賀に生きる」ファンクラブ事務局・旗野秀人
午前中は映画「阿賀に生きる」上映会、午後からはドリーム音楽院長岡校出身の渡辺浩之さんによる追悼演奏、高橋伸行さん(アーティスト)と斎藤知子さん(元・水と土の芸術祭スタッフ)による「旅地蔵・阿賀を行く」出版記念トーク、安田患者の会の渡辺参治さんの102歳のお祝いで大阪・網かけ一座さんの歌&踊りが披露される予定です☆
★映画「阿賀に生きる」27周年&2019年追悼集会「阿賀の岸辺にて」 開催概要
- 日程:2019年5月4日(土)
- 場所:安田交流センター「風とぴあ」(住所:阿賀野市保田1756)
- プログラム
10:00 映画「阿賀に生きる」フィルム上映
12:00 昼食・交流会
13:00 開会 ★黙祷
開会あいさつ 新潟大学名誉教授・大熊孝さん
13:10 追悼演奏 ギター・渡辺浩之さん(ドリーム音楽院長岡校出身)
13:30 出版記念トーク 「旅地蔵・阿賀を行く」
高橋伸行さん(アーティスト)×斎藤知子さん(元・水と土の芸術祭スタッフ)
14:45 休憩
15:00 各地から 札幌、栃木、東京、大阪、高知、水俣、ケニアほか
★参治さん、102歳を祝して! 大阪網かけ一座ほか
16:00 終了 - お問合せ先:阿賀に生きるファン倶楽部・事務局・旗野秀人さん(電話:090-3649-8945、FAX:0250-68-5278、メールアドレス:flag@cronos.ocn.ne.jp)
会場へのアクセスマップ
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