山仕舞い~高森いざや神楽の圧倒的な迫力!@高森薬師堂 on 高森の丘
12月8日(日)の夜に、高森の丘の頂上の「高森薬師堂」にて、山仕舞いの高森いざや神楽を見学してきました。集落の人々が集まるお堂の中、すぐ眼前で様々な神楽舞が演じられ、圧巻の一言でした!
北区のお宝マップ(編集:北宝隊、発行:新潟市北区役所)の一部抜粋
岡方地区沿いに阿賀野川の右岸堤防を車で走っていると、周囲から小高くなってひときわ目立つ丘に遭遇します。これが有名な「高森の丘」で、ちょうど阿賀野川の旧河道沿いの自然堤防と、例の巨大砂丘列の一部が交差して、このように小高い地形になったと考えられます。
丘の中腹には稲荷神社(700年代初期創設)が建立され、県内で2番目に大きい樹齢1200年の大ケヤキがそびえています。毎年、春と秋に奉納される神楽は、この神社に併設された舞殿で行われます。
丘の頂上に行くと薬師様が祀られ、600年代末期に薬師如来が設置されたとの伝説に由来します。薬師堂自体は1600年代後期に造立され、その後、1705年に薬師如来の入仏供養の際に奉納された神楽が、現在の「高森いざや神楽」の始まりとなりました。
夜の高森薬師堂。冷え込みが一段と厳しくなってきました。
お堂の中に入ると、すでに高森集落の方々が集まっており、お坊さんのお経が終わると、いよいよ高森いざや神楽が始まりました。
神楽の担い手の方々は大半が20代~40代の若手が中心で驚きました。独特の音色で、笛や太鼓が奏でられ、お囃子が室内に響きます。
獅子の準備が整い、いよいよ神楽の始まりです!
続いて、剣を用いた舞が行われます!
さらに、天狗が登場。獅子と天狗で戦っているように見えます。
そして、いよいよ大きな獅子が登場します!獅子の体の中には3~4人の人が入っているでしょうか? とにかく大迫力なのです!
そして、息もぴったりに舞った後、人々の頭に噛みついていきます!
グンと頭を引っ込めて…
ビューンッと噛みついてきます!
頭を噛みつかれまいと、本気で逃げ惑う男の子もいたり…微笑ましいですね★
フィナーレは子ども4人による舞が披露されました。
これが相当に訓練を積んでいて、大人に勝るとも劣らない、本格的な舞になっていました! 畳の上に残された千切れた紙垂が、子どもの舞に対する真剣さを物語ってますね♪
これで高森いざや神楽は終了ですが、眼前で繰り広げられる神楽の数々は、厳かな雰囲気とともに想像以上の迫力があり、思わず感動してしまいました。
これほど完成度の高い神楽の伝承を何百年も維持し続けるなど、高森集落の人々の意志と絆の強さを垣間見た気がしました★
さて、これにて山仕舞いの神楽は終了です。この後に神楽が催されるのは、翌年の3月の山開きの儀式の時だそうです。
ちなみに、こちらの記事でも紹介していますが、高森のお祭りは春(5月7~9日)と秋(10月7日~9日)に行われ、毎年5月9日と10月9日にはこの神楽舞いが高森稲荷神社に奉納されるとのこと。どちらもお昼頃に舞うそうですので、ぜひ足を運んでみてください☆
◆ニイガタカラ.Net 高森いざや神楽
http://www.city.niigata.jp/info/bunka/niigatakara/search/detail.asp?eventId=95
◆新潟市北区観光協会 高森の大ケヤキ
http://www.nk-kankou.com/sightseeing/takamori/takamori.html
◆阿賀野川え~とこだ!ブログ過去記事
https://aganogawa.info/archives/7630
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