2012年06月07日
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今年も新潟大学で講義!
5月30日(水)に、新潟大学の学生さんに向けて授業を行ってきました!人文学部の渡邊登教授がご担当の環境政策論の1コマを頂き、Y事務局長が教壇に立ちました☆(昨年の講義風景はこちら)
講義の内容は、新潟水俣病と、それによって失われた地域のコミュニティや活力を再生するための取組みについて。「FM事業」、「もやい直し」、「ロバダン(炉端談義)」など初めて聞く言葉が並んだかも。
理学部の学生さんが多数でしたが、人文学部、経済学部、農学部の方も受講されていました。後ろの席に座る控えめな方が多かったけれども、Y事務局長が当てればちゃあんと答えていました(優秀!)。
感想レポートから一部抜粋、引用させて頂きます。
〇今回の講演は私にとってはかなり斬新で、初めて見聞きすることばかりでした。
〇今までになかった目線から新潟水俣病を考えることができました。
〇今回の講義では、今まで自分が見ていた側面とは別の側面からのお話だったので、驚きと興味の連続でした。公害問題についてのお話が、こんなにも明るく、未来への希望にあふれたものになるとは思っていませんでした。
〇公害と聞くと、加害者側が一方的に周辺の土地を汚し、周辺住民に被害を与えているものだと考えていた(略)。また、その地域に住んでいる人がどう思っているのか、ということは考えたことがなく、(略)自分の考え方を改めさせられた。
〇水俣病の原因をつくった旧昭和電工とその周辺における地域住民とのかかわりが大変密接であることはほとんど知らなかった。事実を全て知らずに、ほんの一部の情報から勝手にイメージを持ってしまうことに、危惧しなければならないと感じた。
このような書き方をされている方が大多数でした。殆どの方が公害にまつわる影の部分にしか触れたことがないようです。
FM事業のロバダン!には共感が多く集まりました。
〇当事者の意見に真摯に耳を傾けることで教科書や新聞記事には載ってない生の新潟水俣病が見えてくると思います。
〇最も感銘を受けたのがロバダンの活動である。様々な人から、それぞれ異なった立場での意見を聞いて集約することで、新潟水俣病が人々にもたらした目に見えない影響を知ることができると思う。全体像を知るために必要な事細かな人々の思いを知ることができる。
その他、
〇被害者への医療・福祉対策のような一般的に考えられるようなことではなく、流域住民の環境に対する意識の向上や、誇りの回復、疲弊した地域の再生などの本当に住民の立場にならないと分からないような問題を取り扱っていることに驚きました。
〇水俣病を初めとする一つの環境問題は、その直接的な原因を探って根絶するだけでなく、それに複雑にからみ合って広がった社会的問題をも改善していかなければ、本当の環境問題の解決には至らないことがわかりました。
などの感想が寄せられました。
並行して、小・中学校で色々と学習してきても、新潟県内外問わず、「四大公害の1つ」、「阿賀野川」、「水銀」などの僅かな単語が思い浮かぶ程度にしか記憶に残っていないことが分かり、我々にとっても勉強になりました。
これを機に一人でも多くの学生さんがFM事業に関心を持ってくれることを期待します☆
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