2013年12月09日
カテゴリー:つぶやき・お知らせ
水俣市で教育旅行受入事業などに取り組まれてきた吉永利夫さんが事務所を訪問されました★
本日は1日、環不知火プランニングの元経営者・吉永利夫さんのアテンドをさせていただきました。吉永さんは前日まで開催された「公害資料館連携フォーラム」に参加されていて、本日も新潟に残り環境学舎などにヒアリング調査をされていかれました。
吉永さんが以前に経営されていた環不知火プランニングは、修学旅行や大学のゼミ合宿などを対象に、水俣病の環境学習プログラムを提供しています。「水俣病でメシを食え」をスローガンに2000年代初頭から取組を開始しており、大分県安心院(あじむ)や長野県飯田市などの農家民泊と並び、経済的成果を生み出した教育旅行受入モデルのパイオニア的存在です。いわば「あがのがわ環境学習ツアー」の大先輩に当たります!
現在は教育旅行事業から一線を退かれ、一般社団法人水俣病を語り継ぐ会の運営や株式会社ミナコレの経営をされているそうです。新しい取組に果敢にチャレンジされている姿勢が素晴らしいと思いました。
こうした公害発生地に限らず、日本各地の一般的な地域再生の取組にも言えることですが、「これはダメ、あれはダメ」「こうすべき、ああすべき」と口を(口だけ?)出される方は大勢いらっしゃるものの、リスクが高く困難な事業を自ら引き受けて実践される方はあまりいらっしゃいません。吉永さんは口も出すけど(笑)、自ら引き受け(て、ついでに成果も残され)る珍しい実践者でもあり、その姿勢は見習いたいところです。
吉永さんは現在、公害資料館の展示や資料の収集などに関心を抱いており、あがのがわ環境学舎の資料整備事業の取組内容やノウハウをヒアリングされていきました。
最後に一般社団法人水俣病を語り継ぐ会が発行した冊子「終わらない闘い-私たちはいまだに水俣病被害の広がりと底を知らない-」を頂戴しました。ありがとうございました!
「終わらない闘い―私たちはいまだに水俣病被害の広がりと底を知らない―」
“Unfinished Business―What We Still Don’t Know about Minamata Disease―”
「水俣病を語り継ぐ会」は、9月26日、水俣病問題に携わる医師や被害者ら3人による講演録をまとめた冊子「終わらない闘い」(A5判60頁)を発刊しました。10月9日の「水銀に関する水俣条約外交会議」の開催式典日、市立水俣病資料館を訪れる会議関係者に英語版と日本語版の計450部を無料配布する予定です。◆目次
緒方俊一郎(水俣病センター相思社理事)
『患者さんを信じなければ医療は始まらない』
南アユ子(水俣病不知火患者会の元原告)
『私の闘いー父の想いを受け継いでー』
伊藤紀美代(水俣病互助会事務局)
『こんな不条理は許せなかった』発行・編集 水俣病を語り継ぐ会
※本書は平成25年度水俣・芦北地域振興財団地域振興事業の助成金により作成しました。
※冊子は1部500円で市立水俣病資料などで販売も行う予定です。
(一般社団法人水俣病を語り継ぐ会ホームページより)
◆一般社団法人環不知火プランニング
http://www.mkplan.org/index.html
◆一般社団法人水俣病を語り継ぐ会
http://www.fbwminamata.com/
◆「水俣病でメシをくえ~環不知火から考える地元の売り方~」(日経ビジネスオンライン)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090709/199630/?rt=nocnt
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